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ビットコイン決済に27分かかるのは遅い?【そうかもだけど、これは革命です】

ビットコインについて、Twitterでおもしろい議論が流れてきたので、今回取り上げます。

 

議論のきっかけは、ひろゆきさんの次のツイートです。

 

ひろゆきさんの意図としては、おそらく「ビットコインって決済手段として時間がかかるし、実用するには不便じゃね?」ということだと思います。

 

上記のツイートから、かなり白熱したビットコインの議論が交わされていたので、良い勉強のきっかけになると思い記事にしました。

 

ツイートを見かけた人のなかには「どういう議論?」と、よく理解できなかった方もいるかもしれません。

 

そこで、初心者にもわかるように、今回の議論を解説していきますね。

 

ビットコイン決済に27分かかるのは遅い?

再掲すると、ひろゆきさんの主張は次の通り。

 

つまりビットコインでモノを買ったり誰かに送金したりすると、取引完了までに27分かかるということ。

 

たしかに、コンビニなんかでビットコインで支払いをして27分も待たなければならないのは不便ですよね。

 

ライトニングネットワークを使えばもっと早く決済できる

上記のひろゆきさんの主張に対して、多かった反論が「ライトニングネットワークがあるじゃん」というもの。

 

ライトニングネットワークとは、ビットコインブロックチェーンの外で取引することで「取引の速度を早くし、手数料を安くするため」に生み出されたネットワークです。

 

ビットコインのブロックチェーンで取引すると27分も時間がかかっちゃうので、外で記録すればいいよね!」というのがライトニングネットワークが生み出された背景にある思想です。

 

ちなみにライトニングネットワークのように「ブロックチェーンの外側で取引するネットワーク」を「オフチェーン」と言います。

 

たしかにライトニングネットワークを使うと、決済の処理速度が上がり、ビットコインを使ってもなんら問題ないように感じますね。

 

ライトニングネットワークは中央集権的?

ただしライトニングネットワークについて、ひろゆきさんはまた次のように批判しました。

ノード」とは、ネットワークを管理する端末、つまりパソコンのことですね。

 

ひろゆきさんの批判は「ネットワークを管理している1割という少数の人が、8割ものビットコインを抑えているのは中央集権的で問題だよね?」ということ。

 

なぜ中央集権性が問題なのかといえば、取引データを少数の人にとって都合の良いように改竄したり不正したりできる恐れが高まるからです。

 

もともとブロックチェーンは、ネットワークに関わるすべての人が取引データを共有・管理することで信頼が保たれていました。

 

みんなが見ている中で、不正はかなり難しいですからね。

 

でもそれが中央集権的、たとえば過半数以上の人が大きな力を持つと、もはやデータを信頼できなくなります。

 

なぜなら過半数の人が結託して、嘘のデータに書き換えちゃうかもしれないから。

 

ひろゆきさんは、ライトニングネットワークについて、その恐れを指摘したわけです。

 

L1とL2では集権性が違う

ひろゆきさんの「ライトニングネットワークが中央集権的だよね?」という批判に、的確に答えたのがbitFlyerの創始者である加納さんです。

 

加納さんのツイートは次の通り。

ちょっとわかりにくいかもなので、言葉を簡単に整理します。

  • L1(レイヤー1)もともとの基盤となっているブロックチェーンネットワーク。ここではビットコインネットワーク(決済に27分かかるやつ)
  • L2(レイヤー2とは、基盤となるネットワークに疎結合(「紐づけ」のようなイメージ)できるように設計された別ネットワーク。ここではライトニングネットワーク

 

加納さんがおっしゃっているのは「L1とL2で中央集権性が異なるから、その点は分けて考えよう!」ということですね。

 

L1の中央集権性は「ガバナンス」、つまりブロックチェーンネットワークをどのように管理・統制していこうかに関する中央集権性。

 

L2は単純に、ノード(パソコン)の数での中央集権性です。

 

加納さんは、L2に関しては必ずしても分散化(中央集権の反対)が利便性を上げるわけではないと指摘。(下記ツイート↓)

 

その上で「仮にL2が中央集権的で不正が起こったとして、L1が十分に分散されていたらL2の不正をL1で取り消せるから問題ないよね!」と主張しています。

 

つまり問題は「ライトニングネットワークが中央集権的かどうか」ではなく『「L1」が十分に分散されていて安全が保たれているかどうか』というわけです。

 

この時点で、ひろゆきさんの「ライトニングネットワークが中央集権的なのは問題では?」という意味のツイートは、ちょっと的はずれですね。

 

ここまでの論点整理

ここまでの議論を整理すると次の感じ。

  1. ビットコインって決済に27分もかかるから実用には不便だよね?(ひろゆきさん)
  2. ライトニングネットワークがあるじゃん(クリプト民の反論)
  3. ライトニングネットワークって中央集権的で危なくね?(ひろゆきさん)
  4. L1とL2に分けて中央集権性を考えよう。L2が中央集権的でもL1が分散的で安全ならOK(加納さん)

 

最終的な問題は「現行のビットコインブロックチェーンが安全かどうか」に行き着くわけですが、ここで議論するには重たいので割愛します(世の中にはいろんな思惑があるので)。

 

ただひとまず、ビットコインは世界中で安全に使われているとみてよいでしょう。

 

だから、ビットコインが他の暗号資産と交換するための通貨として使われています。

 

また一時期は、中国が大規模にマイニングをしていました。

 

が、中国政府がビットコインを規制したことで、今はその覇権をアメリカが握っておりビットコインへの不安要素は軽減したと考えられます。

 

そもそもビットコイン決済の27分は遅くない

ちなみにビットコイン決済の27分は、決して遅くありません。

 

たしかにコンビニや自販で、決済が完了するまで27分かかるのは遅すぎて死活問題です。

 

しかし、視点を海外送金に移すとどうでしょうか?現在、日本から海外に送金するとなると数日はかかります。

(引用元:楽天銀行HP

 

でもそれが、ビットコインだったら?なんと、どんなにかかっても27分で地球の裏側まで資産を送れちゃうんですよね。

 

これってすごい革命じゃないですか?ビットコインに限らず、暗号資産を触っている人なら、この革命性に気づいているはずです。

 

もっというと、世界中には銀行口座を持たない人が17億人ほどいると言われています。

 

その人たちに、ビットコインなら銀行口座なしで最遅27分で資産を遅れると考えると、世界経済に大きなインパクトを与える存在だと理解できるはずです。

 

そもそも今ビットコインは決済手段として活用されてない

そもそも今、ビットコインはあまり決済手段として活用されていません。

 

では、どのように使われているかというと、たとえば次の感じ

  • 他の通貨と交換するための原資
  • ビットコインを担保にして他の暗号資産を借りる
  • 他のトークンの価格を決める基軸通貨

 

つまりビットコインは暗号資産界隈で、一昔前でいうところの「金塊(ゴールド)」のような役割を果たしているわけです。

 

金塊って、たしかに価値はあるけど、決済手段としては使いませんよね。

 

今、金塊でコンビニで買い物をすると、いったいどれくらいの時間がかかるのでしょうか?(そもそも取引してくれないかも)

 

と、考えるとビットコイン決済で27分というのは、決して遅すぎるわけではないんです。

 

【余談】「Web3」ではプライバシーがつつぬけ?

 

ひろゆきさんのツイートあった上記動画のなかで、ひろゆきさんの「Web3」に対する批判として「ブロックチェーンはすべての情報をネット上に公開されるものなのでプライバシーが完全になくなる」と発言されていました。

 

しかし上記の批判は「Web2.0」と「Web3」の議論のなかでは、視点が異なります。

 

なぜなら「Web3」が解決しようとしているのは「Web2.0における個人のプライバシーへの支配」であって、個人が抱える「恥じらいや羞恥心、地位、名誉からくるプライバシー(ネットに顔をされされて恥ずかしいなど)」ではないからです。

 

「Web2.0」では、個人のプライバシーがGAFAを中心としたテック企業などに、言うなれば「吸収」されています。

 

たとえばAmazonや楽天でアカウントを作るには、メールアドレスや氏名、住所などを登録しますよね。

 

またYouTubeやGoogle AdSenseは、視聴履歴や検索結果などから、各個人に適した広告を流そうとしています。これができるのは、個人データが収集されているからです。

 

その行きすぎた例がFacebook社(現Meta社)の「ケンブリッジアナリティカ事件」。

※ケンブリッジアナリティカ事件とは、クイズアプリに回答してくれたユーザから得たデータを利用して政治広告などをSNSで流すことで、政治思想に大きな影響を与えたとされる事件

 

また個人のプライバシーがビッグテック企業に吸い取られているからこそ、SNSアカウントのバンなどが起きるわけです。

 

実際にトランプ大統領の、フォロワー8,877万人いたTwitterアカウントが永久バンされました。

 

このように「Web2.0」では「個人のプライバシーが中央集権的な力によって支配・コントロール」されているんですよね。

 

しかし「Web3」になると、原則ウォレットを接続すれば、SNSやDeFiサービス、NFT取引、ブロックチェーンゲームを使えるので、メールアドレスや氏名などの個人情報を中央集権的な存在に渡す必要はありません。

 

なのでひろゆきさんの「ブロックチェーンはすべての情報をネット上に公開されるものなのでプライバシーが完全になくなる」という批判は、また違う視点のプライバシーの問題になります。

 

たしかに「Web3」では、個人の情報(データ)はすべて、ブロックチェーン上で公開されることになります。

 

が、そのデータの所有権は完全にその個人のものになります。

 

以上が、Web3の可能性です。

 

Web3についてもっと理解を深めたい方は、こちらの記事で詳細に解説しているのでぜひ一読ください。

>>【完全初心者OK】Web3とはなにか?定義と具体的分野を徹底解説

【完全初心者OK】Web3とはなにか?定義と具体的分野を徹底解説

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  • この記事を書いた人

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